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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2009年5月1日]

<花粉症・今にして/これも暖冬異変?>
 田麦移住後12年目。昨年は「変」、今年やや重症。「くしゃみ・鼻水・目のかゆみ」が顕著で、屋外作業で下を向くと雨だれの様に鼻汁が滴る事もあります。春先の風強めの日は目前の杉木立から花粉が煙霧の様に膨らみ棚引いていました。
 BC500年頃ヒポクラテスが著書で言及し、日本では戦後進駐軍医の調査報告があり、今では有病率15%以上・医療費3千億円の「国民病」と認知されている様です。風媒で煙たがられる代表の杉も出現は中生代、ヒトの大先輩。年中常緑で光合成し大気浄化(広葉樹の2倍)に貢献して呉れているのですが。

<年中行事/4月>
 毎年4月の第1日曜は、朝8時から集落総会です(出席率≒90%)。
また別の日は老人会総会、会議に先だち集落の祠・観音様への山参道の道普請奉仕。他に隣組長も年度交替、輪番の当年組長は自宅で会食宴をもち近隣と親交を温めるのが慣わしです。等など、御地でも4月は一気にご多忙でしょう。
  新年度=4月からは、日本で120年来の歴史(そもそもは英国に倣ったとの事)。米国=10月、豪州が7月、中国、韓国は1月が節目だそうです。

<小さく生んで/少エネ?>
 若葉の芽生え方はいろいろです。一つの芽からブナは数枚の葉が出、ナナカマドは何本も羽状複葉が伸びます。一つの芽の中に稚葉を2つ折にし柄を曲げ、お辞儀をして幾枚も積重ねるもの。掌の指をすぼめた形で芽生え、直ぐに腕を延ばし指を拡げるもの。億万年の歴史の進化を今に体現し、個性的に芽生える姿は愛らしいです。

(写真は、ユリノキ、トチノキの芽生え)

 

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