[ニュースレターNo.24_INDEX]

「ヤマセミの会」の皆様、おおきに!

大島村田麦/植木 務

 「大島村で現在確認されている野鳥は88種類にも」なるそうです(岩野道郎氏/1999)。日本の野鳥は500−550種と云われています。そのうち、新潟県では490種が確認されているそうです(新潟県野鳥愛護会調べ)。また近辺では松之山町が格段に野鳥の宝庫と云える様です。

 あの声は「・・・・」、向こうの囀りは「・・・・」。こう聞き分けられたらなんと素晴らしい事だろう。あの木は「・・・・」、そこの花の名は「・・・・」と、天の創造の多様さの一端を名前と共に区別し理解できる喜びを体感したい。そんな思いで「ヤマセミの会」に入会させて戴きました。

 それから約3年、月々の例会で教えて貰いながら私の見聞した小鳥たちは、控えの手帳を数えてみると、今では50種あまりにもなりました。

 烏、雀、燕・・くらいしか知らなかった出発点でしたので、その全てを自力で判別できるわけではないものの、姿や鳴き声などを思い浮かべる事の出来るものも次第に多くなりました。

 一方で名前に馴染みはあるものの図鑑を見ないと思い出せない鳥たちも未だ多くあります。コサメビタキ、ルリビタキ、サシバ、ノスリ、チュウヒ、チョウゲンボウ、サンショウクイ、カワアイサ、・・・などなどです。

 「ヤマセミの会」は、自然を愛し楽しむ人たちの集まりであり、国蝶「オオムラサキ」を守り育てる為に、森の整備と管理をする会でもあります。

 メンバーは、「鳥」「蝶」「蜻蛉」「山野草」「水辺の生き物」などのベテラン揃い。会員数は20名ほど、月例の観察会の参加者はその半数以下の時が多い様です。でも会での対象識別能力は抜群で、これは会員各人のレベルが極めて高い事に由来しているものと感じております。

 私事ながら、関西に職を得て居住し40数年間、定年後は自然の豊かな静かな所で暮らしたいと思い、転居移住してきたのが大島村の田麦の地でした。

 当初はセカンドハウスのつもりでしたが、95年の「阪神淡路大震災」で芦屋の我家も被災し居住不能となりました。その命運の追討ちを受け、ここ「田麦」がベースハウスになりました。

 与えられた新しい緑あふれる大島村の地で第二の人生を楽しみつつ、夫婦互いの趣味を満喫したいとの思いで、「ヤマセミの会」に入会を願い出た訳です。

 もともと私も家内も、「海」よりも「山」が好みでした。「登山と原野散策」は共通の楽しみでしたが、中でも家内は「木や草花」に、私は「小鳥」に多くの関心を持つようになりました。会に参加し教えて頂いたお陰で、家の裏山近辺に囀る小鳥たちの幾つかは、今では名を以って識別出来る様になりました。

 この地に住む喜び楽しみの一つが増えました。

 最後に身勝手ながら欲を云わせて頂ければ、野山の「草花樹」ついても、折にふれ、もっと教えて貰えればと、今後に期待したいと思います。

 「ヤマセミの会」の皆様、何時も、ありがとう! おおきに!

** 植 木 務 / E-mail : ueki@kubikino.jp **


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