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文/植木 務(大島村田麦地区在住)

[2001年9月24日]

<北冷西暑>
 関東以西の皆様方には、今なおの「残暑」をお伺い申し上げます。前便(010812)で、当地の朝方は「寒い」位とお知らせ致しました。今夏は地球規模の気象異変、7年周期の「北冷西暑」=タイポールモ−ド現象=の故との事です(8/20NHKクローズアップ現代)。
 セミの鳴き声が寂しかったのはそのせいだったのでしょうか。また今冬は大雪になるのでしょうか。この所我が家では、夜は殆どの窓を閉め、寝る時は先日までは毛布でしたが(それでも朝方は「寒さ」を感ずる事が多かったので)、今は布団を掛けています。
でも昼間は晴天ですと結構暑いのです(25度くらい)。

<返信感謝、1>
 前便の<蝉寂し>に関して大阪箕面市の旧友より、関西の今年の蝉の様子を知らせて戴きました(8/20)。遅ればせながら転載させて貰います。

・ニイニイセミ
 羽がねずみ色の小さいセミでチーと連続してなきます。今年は7/5に初めて聞きました。
・クマセミ
 シャーシャーと大きな声で7/9になき始めました。羽は透き通っています。最近はこのセミが増えているようです。昼のあまり暑いときはなきません。
・アブラセミ
 ジージーと暑苦しくなき、羽は油色です。7/10になき始めました。
 暑い夜このセミは寝苦しいのかよく夜にもなきます。
・ツクツクボーシ
 8/12になき始めました。羽がすきとおっています。
・ヒグラシ
 毎年朝4時頃ないていましたが、今年はまだ聞いていません。
・ミンミンセミ
 毎年聞くのですが樹木が少なくなりまだきいていません。

<赤トンボ>
 アカトンボ属は日本で20種(世界で56種)だそうです。童謡「赤トンボ」に登場するアカトンボは、何という種類か解っていないそうです(福音館・昆虫記)。アキアカネ、ナツアカネ、ショウジョウトンボ、は広辞苑に名前が載っています。この辺で見られるのは4枚の羽の先が爪形に黒いので、リスアカネかも知れません。
 「アカトンボ」は昔の秋のイメージです。子どもの頃、空いっぱいに飛んでいました。かなりの密度だった様に想います。

 田麦では今日もいっぱいに赤トンボが飛んでいました。
「夕やけこやけの赤トンボ・・・」。夕陽の逆光に透かして見る飛び交う赤トンボ。斜めにこんもりと山の木立ちのシルエット、西の空を背景に、田の上に白く透けた羽の無数の赤トンボが、フンワリ・スイスイ。
 一日の終わりの夕方、音もなく静かな寸景に、幼き頃の記憶が重なります。

<稲刈り>
 此の月の中旬頃から始まった当地の稲刈りは、多い雨の日に阻害されて捗らずに、困っていた農家も多いようでした。好天に恵まれた22からの3連休で殆どの田圃も刈り終えた様です。

<初冠雪>
 一両日前、富士山に初雪があったそうです。ここ妙高連山にも初冠雪との報道が有りました。双眼鏡で覗くと、まだ一部の谷合いには前の残雪が見えました。それなのに早また雪とは!

<更年期障害?>
 この言葉は、各家に一冊はよくある「家庭医学書」によれば、4、50台の女性の体調を現す用語の様です。衰えを実感しているこの所の私の近況は、さすればこれではなく、「体力減衰」とでも云うべきでしょうか。これでは言葉が侘し過ぎる様な気がするのですが、でもこれが実体と認めざるを得ません。正直多少ガタが来ています。夏バテと云うよりも、歳のせいなのでしょう。この所、
  手の指の爪のけがで通院
  手の親指を手袋の上からアブに刺されて、甲まで腫れての通院
  ギックリ腰で数日の休養
  胆のうポリープで精密検査の予定 ・・・・
と相次ぎ、日々の仕事の疲れもとれ難く、体力も免疫力もやや衰えつつある事を実感しております。

<返信感謝、2>
 複数の方々からのメールでこの所「田麦通信」がないけれども、元気ですかとの御気ずかいを戴きました。大変有り難う御座います。
 部落の「秋祭り」の準備作業や当日の御輿担ぎなどの分担を人並みに仰せつかりましたが、今年はご容赦願い出ました。生活のピッチをスロウダウンすると丁度良いような感じなのです。
 やや気力低調ですが、でも至極元気です。休日は好天ならば朝は木漏れ日の遊歩道を裏山に登り、昼は中食を庭でとるなど、気ままにのんびりと過ごして居ります。

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