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文/植木 務(大島村田麦地区在住)

[2003年01月19日]

<心痛む>
 昨年の末日、関西の知人宅が、全焼しました。家も家財も衣服も本も・・、全ての生活用品を焼失されたそうです。8年前の「震災」で私共が失ったのは、主に家財と「家」だけでしたのに。「火災」は、本当に恐ろしいものだと思いました。

<三雪四曇?>
 通常「三寒四温」とはどの季節に使うのか。広辞苑には載っていませんでした。同じ岩波の国語辞典では「・・冬季の用語」となっていました。今冬の「雪の降り方」は、長続きしていません。3日降っては4日止む。これで大いに助かっています。眩しいような快晴の日もあります。やはり暖冬なのでしょう。

<エルニーニョ>
 地球規模での太平洋上赤道下の暖水が東に偏る現象を云うのだそうです。今年はそのせいでしょう。当地の冬の気象はこの影響を諸に受ける様です。小学校前の計測器では、今の積雪90cm。近年の半分以下です。

<塞の神/火祭り>
 例年は旧正月の15日でしたが、今年は祭日に合わせて13日に行われました。「歴史・伝承」の点で、日取りが永年の慣習に外れるのは無念な気も致します。東京方面から10名程のカメラマンが見えたそうです。星々と下弦の月とがよく冴えた、芯まで冷える無風の夜でした。

<兎の足跡>
 早朝、出勤に備えガレージ前を除雪している時、「兎の足跡」に気付きました。スケールで計ってみると一跳び60cm、私の雪道を歩く歩幅よりも長いのです。

<兎の横断>
 会社からの帰り道。車で田麦に近い登り路まで帰った時。ライトの中に白い物が右から左に横切り始めました。ブレーキ。「捨猫」の様に見えました。・・も少し近付くと、「走る」よりも「跳ぶ」動きです。「真っ白な兎」だ! ストップ。脇見もせずに一目散に跳ね続け車の直前で左の雪壁をよじ登り闇に消えました。

 

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