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文/植木 務(大島村田麦地区在住)

[2003年04月27日]

<新緑全開>
 4月中旬、裏山のブナも芽吹き、田麦も「目に青葉」の良い季節に入りました。 唐松も一段と明るい薄緑で映え、土も温もり下藪も若葉を芽吹かせています。 冬の間ブナの芽を包んでいた鞘の殻(芽鱗)が、風が吹くと粉雪のようにサラサラ と舞い、肩に降りかかります。

<折枝余談>
 昨秋「早過ぎた初雪」でブナの太枝が折れ、2本が池に落下しました。 長さ8m、折れ元周り50cm。物はためしと、これに「ナメコ菌の駒」を植えまし た。1mに切って25本、駒1000個。 ドリルで穴を開け、駒をハンマーで打ち 込み、数日がかり。今、纏めて積んで覆いをかけ仮伏中 田植が終わった頃、裏のブナ林に寝かします。来年には「我家のナメコ」を採取 出来るかも知れません。

<マヒワの埋葬>
 マヒワは黄色味を帯びた綺麗な小鳥です。今時4−50羽の集団で塊になって 空を右往左往し急に茂みに姿を消します。残雪や畑の上で頻りにエサを啄ばむ 姿もよく見かけます。渡り前に体力増強に励んでいるのでしょう。  車庫脇の杉の木陰に一羽がパタパタしてました。助けようと思い拾い上げると 手の中で目を閉じて首がぐったり。その木の根元に穴を掘って埋め、小枝の墓標 を挿しました。救い上げなかった方が良かったのかな、と今でも悔やんでいます。

<カエルの合唱>
 夜、窓をあけると「グアーグアー」。都会の車騒音並みかも知れません。 この時期、まだ戸は締めていますので、その割りには気になりませんが。

<選挙は嫌い>
 近隣、地縁、血縁、職場、交友など、重層的で濃厚な人脈交錯が村社会。 私もその厚意に支えられてここまで来ました。4/末大島村も村長選挙、二候補 一騎打ちの真剣勝負。当方も旗幟を鮮明にするのが筋かも。 だが新参の私でも知人の多数が両陣営に分かれて運動しており、電話や訪問は 苦渋の受け答。村を二分しての「踏み絵選挙」は嫌いです。 平穏な日常の相互関係を損ないたくないのです。

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