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文/植木 務(上越市大島区田麦在住)

[2009年12月1日]

<田麦の初雪 '09>
 11月2日の晩に雨から雪になり、3日朝で≒8cmの積雪。所用で東京行きの日、靴が雪に埋り靴下まで濡れては困ります。背広に革靴の服装を「背広に登山靴」に替えました。その後今日まで畑が白くなる程度の雪はあっても、積雪はありません。
 '02年の初雪は11月4夕-5日朝で25cm午後に40cmになりました。この時は山々で杉の幹やブナの太枝が折れる音がバ−ンバーンと響きました。木々は未だ落葉も進まず急に枝に積もった初雪の重さに耐えられない冬準備未然の固体が多かったのでしょう。

<越年豆娘蜻蛉?=オツネンイトトンボ/アオイトトンボ科>
 体長≒35mm、網戸と窓ガラスの隙間に居ました。成虫で越冬する数少ないトンボ、毎冬我家に数匹偲込みます(雪の無い地方では山野の草薮で越冬)。止まって重ねて閉じた翅の縁紋(黒い筋)が前翅後翅で少しずれるのが特徴。春先に産卵羽化。肉食で蚊やガガンボを食べて呉れます。「絶滅が心配」されています。
 他のトンボ科の隙間を穿ち競争の少ない早春晩秋に活路を求め、寒季はじっとして体力消耗を避ける小形細身は正に省エネ体形。別名「トウスミ(灯心)トンボ」、昔人の命名感性に脱帽です。吹雪の風は辛かろうと翅を摘んで廊下に入れてやりましたが後で反省。家の暖気が体調活性を促し採餌を必要とせぬか?暖地では時に冬も採餌の由、当地の冬はエサなし。余計なお世話だったのかもと。

(写真は、オツネンイトトンボ=網戸と窓ガラスの隙間)

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